総合病院の専門外来を札幌駅で実現するという目標で開院した「さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック」は2023年4月1日で10周年を迎えました。
オープニングスタッフである友人看護師4名と管理栄養士1名をはじめとして、現在は本院40名以上、アスティ45分院20名以上のスタッフとともに診療を行っており、糖尿病療養指導士、超音波検査士など専門診療に必要な有資格者が多く在籍するようになりました。
2023年4月1日、清田区のイオンモール札幌平岡に3院目も開院しました。
本院開院時には月220名ほどだった患者さまも、現在は本院分院を合わせて月平均4,000名近くとなりました。
多くの患者さま、スタッフに支えられていると感じております。
40歳で開業を志した私もクリニックと共に10年年齢と経験を重ね、医療に対する考えも前に進みました。
日本は超高齢化、少子化社会に向かう問題を抱えております。
少子化対策も大切ですが、今後日本人の多数を占める「高齢者の健康寿命を延ばす」事が問題解決につながると考えています。
健康寿命を延ばすには「血管を老化させない」ことが重要です。
そのためには食べるものに気をつけ、できるだけ体を動かす、血糖値・脂質・血圧の管理をしっかり行う、そして太らない事が大切です。
看護師や管理栄養士の面談が中心の糖尿病診療、当院監修の健康レストランの開設、当院管理栄養士による”DMヨガ”YouTubeコンテンツの開発なども行いました。
頭の回転を保つことも重要で、特に夜間の低血糖を起こさない、深酒をしないことに加えて、前途の血管年齢の維持が必要となります。
若いうちから健康寿命を伸ばす準備をしておくことも大切です。
気持ちを若く保つことで毎日の健康維持活動のモチベーションが保てます。
当院は札幌の中心部やショッピングモール内に立地するため、高齢の方でもおしゃれをして街中に通うということが、気持ちを若く保つことに貢献しているのではと考えます。
そして日本人の死因の一番は癌になります。
通院患者さまの寿命の確保のために当院では通院患者様の癌の検査を忘れずに行う仕組みを作っております。
院内検査を充実させ1回の通院で完結できる診療が開院以来の目標です。
これから当院は20周年に向かいます。
いかに患者さまの健康寿命を延ばすかということに注目します。
患者さまがいくつになっても元気に通院してくださることを願っています。
20周年では私も還暦を超えております。
どのような姿を患者さんにお見せできるかを、意識しながらこれからの10年間を過ごしたいと思います。