さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック

甲状腺学会認定専門医施設
糖尿病学会認定教育施設III

糖尿病・甲状腺疾患についてよくある質問

2021.1.28

くだものについてもっと詳しく教えてください。

Q 果物についてもっと詳しく教えてください。

A それぞれの果物の栄養価を比べてみましょう。

はじめに、果物の適正量・食べる時の注意点については過去の掲載をご覧ください。

果物の摂取で気をつけることはありますか?

ここで示している適正量は、「糖尿病食事療法のための食品交換表」に基づいたものです。
果物は表2に分類され、1日1単位(80kcal)が適正量とされています。しかしこの1単位という量は、便宜上、エネルギー量に合わせた重量で表されているので、それぞれの栄養価を細かく見ると1単位の量で食べていても多少のズレが起こります。

そこで、食品交換表に基づいた適正量あたりの栄養価を表にしてお示しします。

☆糖質(利用可能炭水化物)量

糖質量が多いとその分血糖値が上昇します。果物1単位80kcalに含まれる糖質量は平均19gとされており、19gを越えているものを赤字で示しています。

☆食物繊維量

食物繊維が多いと、少ないものに比べて血糖値の上昇がゆっくりになり、食後の高血糖を防ぐことができます。カットキャベツ1袋(約130g)に含まれる食物繊維量は2.3gです。それ以上のものを青字で示しています。

☆GI値、GL値

GI値、GL値をご存知でしょうか。

GI値(グリセミック指数、Glycemic Index)とは食品の血糖値の上がりやすさをブドウ糖を基準値100として相対的な数値であらわしたものです。GI値が70以上の食品を高GI食品(赤字)、56~69の間の食品を中GI食品(緑字)、55以下の食品を低GI食品、と定義されています。ただGI値は食品に含まれる炭水化物量を50gに合わせて数値化されたものであり、実際に食べる量を考慮していないというのが問題点です。

そこで、より現実的な数値にするために、食べる量を考慮した値に補正されたものが、GL値(グリセミック負荷、Glycemic Load)というものです。

GL値が20以上は高GL、11~19は中GL(緑字)、10までは低GL、とします。GI値もGL値も高値であると血糖値を上昇させます。

くだもの
(ゴールデンキウイ、日本産さくらんぼのGI値は研究されていません。ぶどう・りんごのGI値は皮付きか不明です。)

一般的に果物は低GI・GLと言われますが、中には高値のものがあることがわかります。
果物にはビタミン量やポリフェノール量が多いことがわかっていますから、糖質(利用可能炭水化物)量や食物繊維量だけでは血糖上昇(GI値、GL値)の説明をつけることはできないでしょう。

ただ、適正量を越えて食べてしまうと血糖値の上昇を招くことは確実です。中には適正量でも糖質量30g越えとなっているものもあるので、果物によって食後の血糖値が大きく違うという方は上表を参考にしてみてください。加えて、フルーツジュースや缶詰、ドライフルーツは糖質量が増え食物繊維量が減るため、果物には分類されませんので、血糖上昇、体重増加、中性脂肪増加を避けるためには控えることが必要でしょう。

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