さっぽろ糖尿病・甲状腺クリニック

甲状腺学会認定専門医施設
糖尿病学会認定教育施設III

糖尿病・甲状腺疾患についてよくある質問

2020.5.26

果物の摂取で気をつけることはありますか?

Q果物の摂取で気をつけることはありますか?

まずは、果物の特徴について整理しましょう。
果物は、主にビタミンA、ビタミンC、カリウム、食物繊維、ブドウ糖、果糖などを摂取することができ、季節を感じられ、彩も良いので食卓を豊かにしてくれます。
糖質は含まれますが、血糖値の急上昇が起こりにくい(低GI)と言われており、「糖尿病食事療法のための食品交換表(日本糖尿病学会 編・著)」では間食としても構いませんと記載されています。「健康日本21」では、果物の摂取目標量を1日200g以上としていますが、日本人の果物の摂取量は1日平均96.7gと約半分と少なくなっています。(平成30年度国民健康・栄養調査)

HP果物摂取量

心身の健康のために果物の摂取を推奨している、ということになるかと思われます。

一方で、果物の過剰摂取による、血糖上昇や中性脂肪上昇となる報告もあります。
果物の適正量は下記で述べますが、1日りんご半分など適正量が1個単位であるものが少ないことや、みかんなど間食としてしまうことでダラダラ食べることで、ついつい量が多くなってしまいやすい傾向があります。

以上の特徴から、糖尿病治療を受けている方や中性脂肪値が高い方の場合は、普段から食べる習慣がないのであれば無理して食べる必要がありませんが、食べる場合は3つのルールを守る必要があると思います。

【 果物を食べる場合の3つのルール 】

1)適正量を守る 適正量は1日1単位(80kcal)
80kcalあたりの果物の重量と目安量を表にしましたのでご覧ください。
りんごなど半分となっているものは、ご家族の方と分けて食べることが好ましいです。
みかんは箱で買わないなど規格で調整するのもいいですね。

HP果物適正量

2)ジュース、缶詰、ドライフルーツは控える。
これらは糖質量が多く、血糖値も中性脂肪値も上げやすいとされています。
果物ではなく菓子類と同じ嗜好品に分類されますので、摂取は控えましょう。

3)食べるタイミングはできるだけ食事の最後のデザートに。
低GIと言われていますが、間食では前述の通りダラダラ食べてしまう可能性があります。
できるだけ食事のタイミングで摂ることで、摂取量を抑えることができます。
さらに血糖値上昇が気になる方は、適正量を1日2回に分けて(昼食時と夕食時など)摂ると1回の糖質摂取量を調整することができます。

例: 朝食 食事のみ  昼食 食事+バナナ1/2本  夕食 食事+りんご1/4個

最近は、タレントの方で果物を多量に摂っている方がいますが、
その方々は食事量も運動量も異なり、プロの指導のもと調整されている方が多いので、情報をそのままご自身の生活に反映させることはないようにしましょう。
果物を食べる場合は、正しく摂取して楽しむことが大切です。

pagetop