Q. 食べてないのに痩せません。なぜでしょうか?
A.実際の摂取エネルギー量を確認してみましょう
体重の増減の構造はシンプルで、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスによって変化します。
睡眠状態や甲状腺機能、薬剤の副作用など医学的な原因もあるため一概には言えませんが、
基本的には消費エネルギー量が摂取エネルギー量を上回る状態が続けば、体重は減りますし、下回れば体重は増えます。
消費エネルギーは活動量などからある程度イメージしやすい一方で、
食事量は感覚や認識が人それぞれ違うため実際の摂取量を確認すると想定よりも多いということも珍しくありません。
例えば、目玉焼きといえば卵1個のイメージを持たれる方もいれば、2個だと思っている方もいます。ウインナーは2本くらいが1回量だと思っている方もいれば、1回に1袋(6本)だと思っている方もいます。
もともと1食にごはん2合食べていた方が、1合(牛丼チェーン大盛程度)に減らしたら、「少なくなった」という感覚になりますが、適正量からみるとまだ多いのです。
また、チョコ1個でも1個30kcal程度のものもあれば、1個100kcal近いものもあります。
思っているよりそれぞれが違った認識で食事を摂っているのです。
それがいけないわけではなく、その認識のギャップを把握することが大切です。
簡易ですが、当院に来られている方で多くあるパターンをチェック項目化してみました。
当てはまるものがあるか確認してみてください。
思っているより食べている可能性が高いチェック項目
① 飲み物にエネルギー量がある。(ジュース、味付きの水、牛乳など)
② 健康に良いものをたくさん食べている。
③ 野菜、豆腐、納豆などは「健康的な食品だから量は気にしなくてよい」と思っている。
④ お酒を飲むことが多い(休肝日がほぼない)。
⑤ 平日は節制しているが休日はつい食べすぎてしまう。
⑥ コンビニやスーパーでついお菓子を買ってしまう。
⑦ 食品を買うときにエネルギー量など成分表示を確認しない。
⑧ 食品を1回で使い切る・食べきることが標準になっている。
⑨ まとめ買いをして、家に常にストックしている
⑩ テレビやスマホ、パソコンを見ながら何か食べることが習慣になっている。
この中に当てはまるものがあれば、「自分がどのくらい食べているのか」を一度確認してみましょう。
確認の方法は記録することがおすすめです。ノートに書いても、写真でもアプリでも記録の方法は問いません。大切なのは口にしたものは間食含め食べてすぐ記録です。
食事を後から思い出して記録すると、食べた量や内容を忘れたり、量を正確に見積もれなかったりすることで、実際の摂取量よりも少なく記録されることがあります。
そしてこの記録をできれば3日分くらいはとるのがおすすめです。
手間はどうしてもかかってしまうので、ご自身がやりやすい方法で記録してみましょう。
記録してご自身の現在の食事量を把握すると、単に食事量についてもわかりますが、
どのような傾向があるのかもわかりやすくなります。
全部を変える必要は決してなく、どこを変えると体重が落ちていきやすいのかを管理栄養士と一緒に考えていけると良いと思います。