Q 夏の食事で注意することはありますか?
A 具やおかずを活用して栄養バランスに気をつけましょう。
夏は、手軽にさっぱり食べられるものとして冷たい麺を食べる方が多くみられます。 新型コロナで外出もあまりできない中で乾麺の需要も高まっているようですね。 今回は冷たい麺類を食べる上での注意点についてお話したいと思います。
冷たい麺では、そうめん、冷や麦、ざるそばなど、麺だけで食べる食べ方が特に多いかと思います。 麺だけで食べる食べ方をすると主食(糖質)に偏った食事となって以下の4つのことが起きやすくなります。
<麺だけの食べ方の問題点4つ>
・よく噛まずに早食いとなり食べ過ぎてしまう
・糖質に偏ったことで、血糖値は「食後高血糖→その後急降下」というような推移をたどる(血糖変動が大きくなる)
・血糖値が急降下したことで食後3,4時間程度で空腹を感じて間食しやすくなる
・タンパク質、ビタミン、ミネラルの不足により、夏バテ・熱中症のもととなる
これらすべてが血糖コントロールの悪化や、体重増加を起こしやすくなります。
※なお、乾麺1人前100gはごはん約250gと同じカロリーです。
この4つの問題点をすべて解消する方法が「具やおかずを取り入れる!」です。
食事の基本である「主食・主菜・副菜を組み合わせて食べる」という食べ方です。 主食は麺で十分とれているので、主菜と副菜(野菜類)を足して食べるようにしましょう。
それぞれ簡単に、「 冷そうめん(主食) + 冷奴(主菜) + サラダ(副菜) 」というそろえ方でも良いですが、 麺に加える手軽な具をご紹介したいと思います。
下記のものをそれぞれ1,2個ずつ組み合わせていくとバランスの良い麺類となります。
<おすすめの組み合わせ例>
☆ 彩夏野菜そうめん 主菜:ツナ缶、ゆで卵 副菜:トマト、キュウリ
☆ 彩おろしそうめん 主菜:枝豆、エビ 副菜:大根おろし
☆ ネバネバそうめん 主菜:納豆 副菜:オクラ、めかぶ
☆ 冷しゃぶそうめん 主菜:豚もも肉しゃぶしゃぶ用 副菜:蒸しナス、ほうれん草
☆ そうめんチャンプルー 主菜:鶏むね肉、卵 副菜:人参、ニラ、もやし
そうめんでなく他の麺類に変えてもよいです。 味付けは、めんつゆ、ゴマだれ、白だしなどお好きなもので良いです。
具をつけると飽きも防げます。いろいろな食べ方に挑戦してみましょう。
8月に入りました。北海道の夏はあと1か月ちょっとですが、残りの夏も乗り切りましょう。