Q.体重がなかなか落ちません。食べすぎているのでしょうか。
A.体重が落ちていないのなら、運動量や今の身体の状態に対して食べすぎている可能性が高いです。
個人差があるため正確には個別の栄養相談で相談いただくことがおすすめですが、一般的な見解をご回答します。
「体重が維持されている=運動量と食事量が一緒」ということになるので体重減量目標であれば食べすぎです。
一般に以下のような傾向がある方は食べ過ぎてしまっている可能性が高いです。当てはまるものがあるか確認してみてください。
・外食の1人前がちょうど良いと感じる(量が多いと感じない)ことが多い。
・毎回満腹まで食べている。
・満腹でも残すことに抵抗がありすべて完食する。
・大体の食事時間が決まっておらず、欠食がある。
・一口の量が多く、噛む回数が少ない、早食いがある。
・水分補給として甘みのある飲み物を飲んでいる。
・飴やチョコなどをよく食べる。
試しに1週間食事の記録をして客観視するのもおすすめです。当てはまるものがあれば、一度見直してしましょう。
現在の体重あたりではなく、身長と活動量によって必要エネルギー量が決まるので、今の体重を維持する食事量を摂っている可能性が高いです。
上記に当てはまるものがないにもかかわらず、体重が落ちないのであれば運動量(活動量)が不足している、または代謝が落ちていると思われます。
食事量の比較について毎年総務省が出している家計調査で比較してみるというのも客観視できるひとつの方法です。食費が平均以上になっている方は食べ過ぎているかもしれません。
2022年度版を表にまとめたのでご覧ください。
単身世帯、2人以上の世帯でわけています。
都道府県別の集計もされているため北海道のものも、北海道の特徴と一緒に記載しました。
このデータからは、
北海道は、米・芋類・麺・カップ麺・魚・飲料・酒類の摂取が多く、パン・牛肉・野菜の摂取が少ないようです。
物価の関係なのか、牛乳・乳製品、卵、外食・中食(調理食品)の価格は抑えられているようです。
普段の食費と比較していかがでしょうか。
摂りすぎているもの、少ないものを客観視するための材料として参考にしてみてください。
ちなみにタバコや医療にかける金額から、北海道の健康に対する意識は全国と比較すると低めのようです。
この比較を見ると何にお金をかけるのかも考えさせられますね。
体重が落ちない時はまずは状況の確認をしましょう。そのためには生活を振り返る時間と客観視することが大切です。
その後問題となっている行動や状況に対処していきましょう。
なかなか1人では客観視が難しい方、困ったことや聞きたいことがある方は、お気軽に管理栄養士にご相談ください。
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