Q. 高血圧や糖尿病があると、認知症になりやすいのでしょうか?
A.高血圧、糖尿病、喫煙は、心臓や血管の病気だけでなく、将来の認知症とも関係することが分かっています。
米国で55歳前後の約1万2千人を26年以上追跡した研究では、高血圧・糖尿病・喫煙という3つの危険因子が少ない人ほど、認知症にならずに過ごせる期間が長いことが示されました。
3つの危険因子が1つもない人では、55歳以降に認知症にならずに過ごせる期間は平均30.1年でしたが、3つすべてがある人では17.5年で、その差は約12.6年でした。また、危険因子が増えるほど認知症を発症するリスクも高くなる傾向がみられました。
ただし、この研究だけで「血圧や血糖を治療すれば必ず認知症を防げる」と証明されたわけではありません。それでも、血圧や血糖を適切に管理し、喫煙している方は禁煙に取り組むことは、心臓や血管だけでなく、将来の脳の健康を守るうえでも大切です。
症状がなくても、中年期から健康診断を受け、必要な治療を継続していきましょう。
参考:Midlife Vascular Risk Burden and Dementia-Free Survival Years
