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糖尿病・甲状腺疾患についてよくある質問

2026.9.4

保険診療で使用できるウゴービ®とゼップバウンド®はどう違いますか?

Q.ウゴービ®とゼップバウンド®、どちらを選べばよいのでしょうか?

A.どちらも週1回の自己注射で行う、保険適用の肥満症治療薬です。ただし、作用の仕組み、減量効果、注射器の特徴、費用などに違いがあります。

当院では、「どちらの方が強い薬か」だけではなく、目標とする体重減少、合併症、これまでの治療歴、副作用、注射のしやすさ、費用などを総合して患者さまと相談して選択しています。

なお肥満症注射薬は途中で変更ができないため、処方開始日までにそれぞれの薬剤の特性を理解し、ご自身が使用する注射薬を決めておく必要があります。

ウゴービ®とゼップバウンド®の比較(肥満症治療に用いた場合)

注射薬 ウゴービ® ゼップバウンド®
成分 セマグルチド チルゼパチド
作用 GLP-1受容体に作用 GIP+GLP-1の2つの受容体に作用
投与 週1回 週1回
最大投与期間 68週(約1年4か月) 72週(約1年5か月)
初期投与量 0.25mg 2.5mg
主な維持量 1.7~2.4mg 5~15mg
平均的な体重減少 約17% 約20%
主な特徴 使用実績が豊富。心血管疾患についてのエビデンスが充実。注射器の選択が可能 より大きな体重減少が期待できる。ウゴービより約1か月長く投与可能。
注射器 1回使い切りのオートインジェクターSDペンか1本を4週間使用するMDペンを選択可 1回使い切りのオートインジェクター
注射針 MDペンを選択する場合、細い針を選択可能 針の選択不可

※表は左右にスクロールしてご覧いただけます。

Q.ウゴービMDは注射の針を選べるのですか?

A.選択可能です。

従来のウゴービSDは、注射針があらかじめ本体に組み込まれた使い切りタイプでした。一方、ウゴービMDは4回分の薬液が入ったペンに、その都度ペン型注入器用の注射針を取り付けて使用します。

そのため、使用できる規格の中から注射針を選択できます。例えば、市販されているペン型注入器用注射針には、34G・太さ約0.18mmという非常に細い製品もあります。(比較 ウゴービSD・ゼップバウンド 29G・太さ約0.33mm)

「注射の痛みが心配」「できるだけ細い針を使いたい」という患者さんにとっては、ウゴービMDにメリットがあります。

Q.費用はどのくらい違いますか?

A.保険診療の場合、使用する用量によって薬剤費が変わります。

以下は2026年8月時点の薬価をもとにした、4週間分の薬剤費の目安です。

ウゴービ® MD ウゴービ® SD ゼップバウンド®
初期投与量 0.25mg 週1回 0.25mg 週1回 2.5mg 週1回
製剤 1本で4回分 1本1回使い切り 1本1回使い切り
初期量・4週間の薬価 6,049円 7,056円 12,268円
1割負担 約605円 約706円 約1,227円
3割負担 約1,815円 約2,117円 約3,680円
主な維持量 1.7~2.4mg 1.7~2.4mg 5~15mg
1.7mg/10mg相当の4週間薬価 1.7mg:30,194円 1.7mg:29,716円 10mg:35,996円
1割負担 約3,019円 約2,972円 約3,600円
3割負担 約9,058円 約8,915円 約10,799円
最大維持量・4週間薬価 2.4mg:40,861円 2.4mg:40,384円 15mg:44,968円
1割負担 約4,086円 約4,038円 約4,497円
3割負担 約12,258円 約12,115円 約13,490円

※表は左右にスクロールしてご覧いただけます。

※記載した金額は2026年8月時点の薬価に基づく薬剤費の概算です。実際の自己負担額には、診察料、検査料、栄養指導料、調剤料、ウゴービMDで使用する注射針などの費用が加わる場合があります。また薬価改定により変更されることがあります。

Q.効果・使いやすさ・価格でまとめるとどうなりますか?

A.大まかには次のように考えると分かりやすいでしょう。

重視するポイント 選択肢
より大きな減量効果 ゼップバウンド
心血管疾患などの豊富なエビデンス ウゴービ
できるだけ細い注射針を選びたい ウゴービMD
針の取り付けをせず簡単に注射したい ゼップバウンド、ウゴービSD
治療開始時の薬剤費を抑えたい ウゴービMD
維持期の費用 用量による。両剤で大きな差がない場合もある

※表は左右にスクロールしてご覧いただけます。

ただし、「最も体重が減る薬=その患者さんに最も適した薬」ではありません。

ゼップバウンドは平均的な減量効果が大きい一方、ウゴービには豊富な使用実績や心血管疾患に関するエビデンスがあります。また、ウゴービMDでは細い注射針を選べるなど、注射のしやすさにも違いがあります。

こちらもご覧ください

ウゴービ®・ゼップバウンド®の保険適用となる条件や治療の流れ、副作用・注意点などについては、専用ページで詳しくご案内しています。


ウゴービ®・ゼップバウンド®の保険診療について詳しく見る →

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